良い仕様書を
書くためのポイント

 設備計画において、良い仕様書を作成するためには、以下の5つのポイントがあります。

01様々な設備に触れる

 日頃から、様々な設備に興味・関心を持ち、設備仕様を検討する上での引き出しを増やしていけると良いでしょう。
 設備計画は、過去の設備を理解していたほうが効率が良いため、ひとりの担当者が同じ設備を歴代担当することが多くあります。このため、意識して他の設備に触れないと、自身で担当した設備のこと以外がわからず、アイデアに乏しくなってしまう恐れがあります。
 これを避けるためにも、類似する過去の設備に触れたり、展示会などの視察に出向き、他社や他の業界の設備に触れて、設備構想の引き出し増やしておくことが良い仕様書を書くポイントとなります。

02人との協調を考慮したプランニング

 人との協調を考慮した上で、設備に必要な機能や仕様を考えられると良いです。例えば、タイムチャートを書き、人と設備の関係性を考慮した上で作業者のアイドル削減や、負荷の平準化を考慮することなどが考えられます。

03設備を使う人の目線を持つ

 ワークの動きや人の動き・作業を想定し、設備に反映させていきます。例えば危険作業が想定されるなら、ハード面で安全対策を講じることも必要でしょう。
 手順書を書いたり、作業を実際にやってみると、使う人目線を踏まえた仕様書を書くことができます。既存のラインがあれば、生産現場の声に着目することも有効です。
 また、見落としがちなのが、保全性の確保です。どこから人が入ってメンテナンスをするのか、これを踏まえて設備に反映させる必要があります。

04設備を作るだけでなく、製品を作るという目線を持つ

 製品を作るという意識を持つことで、その製品のどの部位が精度的に大事なポイントかが見えてきます。 仮に製品目線を持っていないと、治具の精度調整ポイントは全て同一の調整代となってしまいます。しかし、製品に目線を置いていれば、精度が重要な個所が自ずとわかり、ポイントを押さえた精度調整代を設備に持たせることができます。
 これを仕様書に反映し、設備に織り込むことが、いい製品を生み出すコツになります。

05設備製作部門に仕様を渡す際は、必要な情報を絞って伝える

 検討したあらゆる情報を設備製作部門に渡してしまうと、設備設計の段階で混乱のもととなる可能性があります。そのため設備計画の担当者は、設備を作り上げるために必要な情報に絞って、仕様を渡すことも大切です。
 一方で、抑えるべき重要項目については、その仕様にした理由を付記したり、できるだけ細かく数値で伝えるなど、こだわりや思いを伝えると良いでしょう。類似する過去のライン・設備で発生したトラブルを伝え、ライン立ち上げ後のトラブルを未然に防ぐことも有効です。
 さらに、仕様を渡した後、設備設計の段階で生じる疑問や課題について、しっかり連携をとり、認識を統一させることも重要です。デザインレビューを設けるなど、設備設計担当者とコミュニケーションを密にして進めていけると良いでしょう。



タマディックの設備計画におけるサービス提供例

  • 多品種対応を実現する設備計画
  • 生産現場の声を反映し、安全で作業のし易い
    エルゴノミクス重視の設備の計画
  • 試作段階からの参画による
    スムーズな設備計画対応

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