設備設計とは

 設備計画で構想した仕様を実現するための設備の詳細設計を行うプロセスです。実作業を想定し、周辺設備や治工具、型など、製品実現に必要なものを検討していきます。



設備設計の手順

01 構想設計

 設備計画で検討した仕様書をもとに、設備や治工具・型の概略を検討し、構想していきます。
 具体的には、安全性、作業性、保守性なども考慮しながら、採用する技術のアイデアを決め、構想図に落としていきます。アイデア出しではポンチ絵などを使って、イメージを共有することが有効です。


ポンチ絵の例


02 基本設計

 部材の選定、強度の確保、加工や組み立てのしやすさなどを検証しながら、詳細な形状を決めていきます。コスト削減やリスク削減を図る目的で、構造解析を取り入れることも有効です。

03詳細設計

 基本設計・構想設計を終えたら、設備を構成するすべての部品や治工具の仕様を確定させ、図面に落とし込んでいきます。後工程の設備製作部門や外注先が迷わないよう、公差や条件など詳細な情報を確定するため、繊細なチェックが必要となります。

設備・治工具・型設計のポイント

 設計技術者はどのような心構えを持って作業に臨むべきか。これをまとめたのが、株式会社タマディックの「設計十訓」です。
 1957年に制定された設計十訓ですが、60年以上を経た現代においても通ずることが多いのではないでしょうか。



設備設計、治工具・型設計の具体例

 設備設計や治工具・型設計の具体的な進め方やポイントについては、株式会社タマディックの「自動化・省人化ソリューション」 ページを御覧ください。6つの事例をご紹介しています。


自動化・省人化ソリューションサイト


自動化・省人化ソリューションのご提供事例

CASE.1 手作業を自動化したい

ガス機器メーカーA社「人手のかかる単純作業を自動化」

 長年「自動化できたらいいのに」と思いながらも、適した機器や機材がないため自動化を諦めて人手で行ってきた工程、または自動化の事例がないようなニッチな工程。弊社エンジニアが設備の要件定義や構想提案、最適な技術選定を実施し、生産現場の自動化を支援します。


CASE.2 低予算で自動化したい

株式会社稲熊製作所「横打ちの自動スタッド溶接機の開発」

 設備メーカーに自動化の相談をしたが、「技術的に難易度が高い」「その予算では難しい」などの返答により自動化を諦めたケース。こういった場合においても、アイデアを組み合わせることで自動化を実現した事例がございます。


CASE.3 特定の技術・デバイスで自動化したい

デバイス商社B社「レーザートラッカーを用いた大物外観検査の自動化」

 ご指定のセンシングデバイスやロボット技術を使った生産工程の自動化の事例。使いたい技術を見極め、その性能がフルで発揮できるよう、付帯設備や周辺装置も含め、総合的なインテグレーションを提供致します。


CASE.4 人手や職人に頼っている工程を自動化

縫製業C社「縫製業界における自動化」

 人手でなんとかしている工程や、職人技に頼ることで乗り切っている工程も、アイデアを組み合わせて自動化を実現できる可能性があります。また、自動化が業界初の取組として注目を集めたり、自社競争力(コスト削減、品質向上など)を高めることにもつながります。


CASE.5 業界の技術革新に追従したい

建設業界「流動的な現場の実情を捉えた設備開発」

 建設現場で自動化を導入する場合、人や資材の出入りが頻繁に発生し、「さっきまで通れた通路が使えない」など前提条件が崩れやすく環境が刻々と変わる難しさがあります。現場の実情をしっかりと捉え、課題を解決する自動化ソリューションを提供いたします。


CASE.6 品質を安定させたい

建材メーカーD社「建材製品生産ラインの自動化」

 人手不足解消を狙い、人の代替としてのロボティクス活用が盛んになっており、省人化とともに品質の安定化も期待されます。したがって、ロボット等の自動設備の導入においては、品質を作り込むための注意点や工夫が重要です。



お問い合わせ

お困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。